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印象的な一夜


友人から呑みの誘い。百人町界隈へ。

中央線の大久保駅と山手線の新大久保駅周辺は、
アジアな人たちが大勢住み、飲食店もそれ風のものが並ぶ。
今夜はそのディープな大久保駅の真ん前にある、
知る人ぞ知るマニアックな呑み屋、
和洋居酒屋「居酒屋ふじ」へ行くことにした。

天皇陛下が召し上がられたというビーフシチュー、
30センチくらいあると思われるハンバーグ、
3、4人前は軽くあるスパゲティ、
どんぶりいっぱいのアサリの酒蒸し、
そのほか居酒屋メニューが、高くても1000円前後、
ほとんどの料理がリーズナブルで量もはんぱじゃない。
さぁ、食うぞ呑むぞと意気込んでいたのだが、
店はおやじさんが倒れたということでとっくに閉店していた。

しかたがないので、大久保駅と新大久保駅の中間にある「百人町屋台村」へ。
ここは、タイ、インド、マレーシア、ベトナム、フィリピンなどの料理が
ワンフロアですべて注文できるという、
東京にいてアジアの主だった料理が食べられる異空間。
さあ、エスニック三昧だ、と思っていたら、
こちらも今年の4月で閉店していた。

こうなったら、エスニックつながりだ。
大久保駅そばの「ベトナムちゃん」へ向かうも、満席で断念。
それならば、新大久保駅そばの「ソムオー」へ、こちらも満席。
ええい、向いのタイ料理屋はどうだ?

ということで、その店にやっとこさ腰を落ち着けたわけだが、
出てきた料理が????
生春巻きに桜えびが乗っていて和食の味が。
炒め物にパクチーが入ってなくて中華の味が。
友人も自分も現地でタイ料理を食べているので、
なんじゃこりゃ状態。
速攻で料理をたいらげ退店。

ここでもう一人の友人が合流。
今度は大久保駅そばの居酒屋へ。
どうやら、おでん屋のよう。
カウンターの奥にはおでんがほくほく湯気をたてており、
汁の色はかなり濃くて関東風。
おでんの具材が書かれた木の札も年期が入っていて、
かなり期待できそう。

さっそくおでん。まずは大根と玉子を注文。
友人は、昆布とこいも。
さて、大根を・・・ 味がしない。
では、玉子・・・ 味がしない。
大根は汁がしみてるし、玉子の表面も色が茶色。
なのに、どちらも薄味の領域をはるかに越えている。
友人の昆布も味がしない、というかねちゃねちゃ。

もういい。今日はこういう日なのだ。
不運をすべて呑み尽くしてしまえということなのだ。
覚悟を決めて腰を落ち着け呑む。
追加で頼んだ肴は、松前漬けにキュウリが入っていたり、
タマネギサラダのタマネギが水にさらされていないのか、
やけに辛かったり、あたりめがしわしわだったりしたわけだが、
もう何がでてきても怖くはない。
唯一怖かったお勘定もまともで、
まともでないのはこちらの舌と言わんばかりだ。

さて、ここで不思議に思うことがある。
どちらの店もお客がいて、そこそこはやっているということだ。
あれはどう味わってもタイ料理ではなかったし、
おでんは、ぜったいに味がしなかった。
一人でなくて複数で確認しているのでそれは確か。

タイ料理のほうは、客が本当のタイ料理を知らないのか、
癖のあるタイ料理よりもタイ風の料理として承知で食べているのか、
どちらにしても、日本人の口にアレンジしたタイ料理なのだろう。
そう思えば別にまずくはないので客が来ても不思議ではない。

解せないのはおでんの方。
けっしてキレイとはいえない、しかも地下の店に
客がそこそこやって来て、しかも皆がおでんを注文している。
年期の入った店内からも、ある程度の月日を営業してきたわけだから、
その客足が途絶えてはいないということになる。
しかし、おでんには味がない。
ひょっとしてあの味のなさが強烈な印象となり、
何日かすれば無性に食べてくなるという、仕掛けがほどこされている?

気になってネットで口コミを探してみたら、1、2件ヒット。
書き込みには確かに味が薄いと書かれている。
上手に書くもので、素材の味がよくわかると。
それはそうだろ、出汁の味がしないんだから。
そして、食べ進んでいるうちにほのかに出汁の味がしてくる。
かなり変わったおでんだけど、これはなかなかいいんじゃないか。
ということだった。

いいのか? ほんとにいいのか?

本当のタイ料理、王様が召し上がるような高級タイ料理には、
実はパクチーなど入ってはいない。
本当のおでんは、素材の味を100%味わってもらうために
出汁には味をつけない。

例えそんなオチだったとしても、
この2軒に二度といくことはないだろう。

人生で一番まずいリスト(※)
駒沢で食べたラーメン。
青梅と奥多摩の間で食べた蕎麦。
さらに今夜、新大久保で食べたタイ料理と
大久保で食べたおでんが追加された。

それでも、毎日何かしら食べている料理で、
そこそこ美味しいものは記憶に残っていないが、
これらの一番まずかった料理たちは、
思い出として一生忘れないだろう。
ひょっとしたら一番美味しかったものよりも
記憶に残っているかもしれない。

そう思えば、ひと晩でふたつも一番まずい料理に出合うなんて、
ある意味、充実した日だったのかもしれない。


※人生で一番まずいリストとは、
この先、これ以上まずいものには出合わないと思われる料理。
ひとメニューにつき、ひとつ認定。

外呑み | 23:57:56 | トラックバック(0) | コメント(0)
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