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あのころのパッション
 
 
大阪の万博公園に太陽の塔を見にいった。 
 
太陽の塔は、1970年に開催された大阪万国博覧会、 
いわゆる大阪万博のメイン会場に設置されていた。 
当時は、ここに大屋根があって、 
塔はその前方のドでかい穴から半身を突き抜けるような型でそびえ立っていて、 
万博に訪れた人々に強烈な印象をあたえる、まさしく万博のシンボルだった。 
万博終了後にパビリオンは撤去されたが、 
この太陽の塔のみがモニュメントとして残され、今に至っている。 
 
モノレールを万博公園駅で降り、公園の中央口から入場。 
目の前には太陽の塔。 
あれから約40年の月日が流れ、表面の塗装に汚れはあるものの、 
太陽の塔は今もででででーんと大地に根をはやすように立っている。 
「こんなに大きかったんだ」。 
40年ぶりに見た太陽の塔は、子どものころに見た印象をはるかに凌駕して、 
圧倒的な存在感をもって迫ってくる。 
グアテマラにあるマヤ遺跡「ティカル」の1号神殿が、 
ジャングルの中でそびえ立つのを初めて見たときと同じくらいの衝撃だ。 
そういう意味でいえば、ある種の宇宙的意識さえ宿っているのではと 
思えるほどの存在感である。 
 
この太陽の塔は、芸術家の故・岡本太郎氏の作品。 
大阪万博のテーマ展示プロデューサーに就任した彼が、 
ベラボーなものを創って万博自体をぶっ壊すなどとぶち上げて、 
メインテーマの展示物かつ、万博自体の象徴として創り上げた。 
 
このヘンテコな姿、さらには全長70メートル近いこの巨大さ。 
当初から計画されていた大屋根をぶち抜いて設置させてしまうアイディアと行動力。 
さらには、そういう破天荒な人物を起用する組織の柔軟性と、 
こんなトンデモナイものを作り上げてしまうバイタリティと情熱。 
そして、この40年でそれらのすべてを失ってしまったニッポン。 
 
子どものころ読んだ漫画雑誌の巻頭特集で見た21世紀の未来都市を、 
本当につくってしまった大阪万博。 
子どもたちはあの、空想から飛び出てきたような都市の中を歩きながら、 
胸をときめかせ明るい未来を見ていたはずだ。 
その子どもたちが成長して社会をつくってきた今、 
見せかけの便利さを求めるなかで、 
人の志と明日への情熱は見る見るうちに劣化していき、 
もはや、大阪万博の希望に満ちあふれた未来都市は、 
熱にうかされた子どもが見た白昼夢となってしまった。 
 
太陽の塔の真下に立ち見上げると、 
言葉にはならない力がそこに存在しているかのように感じる。 
岡本太郎は、ほんとうにベラボーなものを残したのだ。 
もしこの先、今の社会が何らかの危機を迎えたとき、 
人々はここに集うといいだろう。 
太陽の塔は今もなお、あの当時の日本の熱い精神を持ち続けているのだから。 
 
そのあと、公園内の「EXPO’70パビリオン」という万博資料館を訪ね、 
さらに暑さの中、身体にむち打つかのように西口まで歩き、 
園外にある温泉施設「おゆば」でひと風呂浴びた。 
 
源気温泉「万博・おゆば」。 
泉質はナトリウム塩化物泉。泉温度は27.2度で、 
加熱、循環、塩素投入ではあるが、 
30人は優に入れる大きな露天風呂は100%の天然温泉。 
源泉風呂もあり茶褐色の源泉に浸かることができる。 
 
こんなところに本物の温泉が湧いていたこと自体知らなかったので、 
思わぬご褒美に、太陽の塔の情熱と暑い日差しにほだされた心も身体もさっぱり。 
そして、湯上がりに天ぷらでビールをぷはぁー。 
 
暑い日に、熱い情熱と、ちょっぴり熱いお湯にふれる。 

とある日々 | 23:25:48 | トラックバック(0) | コメント(0)
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