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どこにでもあるようでどこにもない酒場♯4
sanzengoku.jpg

飛鳥山に夜桜を見に行こうと、
都電荒川線の飛鳥山駅のそばを通ると、あった。
いかにもB級酒場の香りがする酒場が。

壁には「大衆酒場」の文字、暖簾には「三千石」とある。
外から中はうかがえないが、扉に花見用の焼き鳥の案内がある。
焼き鳥でも買っていくかとおもむろに扉を開けると、
まさしくB級の雰囲気だ。これはいい。
女将さんに手で呑む仕草をすると、
唯一空いていたテーブル席へ案内された。

店内はご近所さんとおぼしき常連さんでほぼ満席。
ほとんどがおじさんおばさんで、
和気あいあいと呑んでいらっしゃる。

常連さんだけの排他的な店かというとそうでもなく、
いい意味でほっておいてくれる雰囲気で、
どうぞ呑んでいってねという暗黙の了解のような空気が流れている。
得てしてこういう常連オンリーの店は居心地が悪いものだが、
この店は逆に落ち着けるという珍しいパターンだ。

酒の値段は普通くらい。
つまみはホワイトボードに30種類くらいが並んでいて、
300〜400円台でお手頃価格。
テーブル横の壁に貼り紙があり、メニューかと思いきや
「囲碁、将棋が終わりましたら必ずかたずけてください」とある。
その横を見ると、盤は見当たらないが碁石や将棋の駒を入れる箱が、
所狭いと積んであるが、呑みながら打つ客がいるのだろうか?

それよりこの店の特長は、おかみさんの出で立ちだ。
初老にかかろうかというご婦人ではあるが、
化粧も服もど派でで、居酒屋には似つかわしい、
まるで場末のスナックのママのよう。
カウンターにはご主人と思われる写真がさりげなく飾ってあるので、
おそらく亡き親父さんのあと、ひとりで店を切り盛りしているのだろう。

それにしても、オンボロの店内なのに雰囲気が明るい。
芸能人にやけに詳しいおじさんがテレビにつっこんみを入れたり、
それにまたツッコミが入ったりで、
各々の席で常連さんたちの笑いが絶えない。

そんなやりとりを聴きながら小一時間のひととき。
さて、そろそろ桜を見にいくかとお勘定をして店を出ようとしたら、
「おつかれさん」と笑顔の常連さんの一人から声がかかる。
まあ、見るからに花見客が紛れ込んできた感じだったので、
そう言ったのかもしれないが、
ほったらかしているようで一見客の存在も気に留めていたようで、
なんとも、あったかい気持ちになる。

下町酒場とかだと、常連さんが一見さんをかまってくれる店も多いが、
こうして邪見に無視するでもなく、
かといって積極的にかまってくれるわけでもない、
どうぞ俺たちの店で楽しんでいってね、というのもいいもんだ。

どこにでもありそうでどこにもない酒場 | 16:16:59 | トラックバック(0) | コメント(2)
コメント
いい話ですね。
2016-04-07 木 11:24:09 | URL | サッシー [編集]
サッシーさん
こういう店に出会うには、自分の勘を信じて思い切って扉を開けることですね。
まあ、たまに失敗することもありますが・・
2016-04-09 土 06:51:16 | URL | 温泉吞んべえ [編集]
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