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真剣なお気楽極楽


30年近く前のことだが、東京に来て間もないころ、
高円寺に住んでいたことがある。
四畳半フォークそのまんまの
オンボロアパートにいた1年半くらいは、
東京生活のスタート地点だった。

仕事のあてもないのに出てきちゃてどうすんだ?
みたいな気持ちも、若さゆえかほとんどなく、
まあ、なんとかなるだろ、って感じでやってきたわけだが、
それが今まで続いているのだから、
それなりの運があったってことなのか。
まっこともって、お気楽ご気楽である。

まるで戦前に建てられたかのような佇まいの
ベニヤ板みたいに薄い壁の四畳半、
得体のしれない住人(自分もだが)ばかりで、
夜になると廊下に薄暗い裸電球が灯り、
共同便所は掃除が行き届かなくて不快だった、
家賃2万ほどの木造アパートのディテールを、
今でもはっきりと憶えている。

この先のことなど、暗中模索だったけれど、
お気楽極楽で日々を気ままに生きていたころの、
たまにあったデザインの仕事を、
段ボール箱を机にしてやっていたころの、
あのアパートから見上げた空は、
今よりもずっと青かったような気がする。

高円寺の夏の風物詩、阿波踊り。
あのころは今ほどの混雑もなく、
今よりも規制も少なかったのでお気軽に見ることができたが、
わざわざ立ち止まって見ることもせず、
日々の風景の一部としてしていた。

久しぶりに見た高円寺の阿波踊りは、
あれ? こんなにへたっぴだったっけ?
と思うほど素人くさくて、
まあ、阿佐ヶ谷の七夕祭と同じで、
それがかしこまっていなくていい感じではあるけれど、
わざわざ、混雑のまっただ中にやってきて、
見るほどのものではないというのが正直な感想だ。

それでも、連の先頭のおにいちゃんがノリノリで近づいてくると、
思わず立ち止まって見いってしまう。
つまり、人のパワーというのはスゴイもので、
そういう意味で、昔の踊りのほうが印象が強いのは、
人の発するパワーが今は格段に落ちたからに違いない。
そうそう、昔の人はエネルギッシュだったものね。
それが今や草食系とは、よくいったもの。

こと自分においても、
お気楽極楽に関しては今も昔もさほど変わらないけれど、
やはりパワーという点では昔にまさるものはない。
近ごろは、お気楽極楽にも元気がない。

もっと、真剣にお気楽極楽でありたいと思う、
高円寺の阿波踊りであった。

とある日々 | 23:38:17 | トラックバック(0) | コメント(0)
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